この空の花 - 「長岡映画」製作委員会 この空の花

マイ・スキップ掲載記事

映画化の道程(12) 2011年10月号掲載

「熱っちぇー」ロケ奮闘記

 「この空の花」長岡花火物語映画は8月1日長岡祭り大民謡流しでクランクインし、9月19日最終ロケ地の長崎でクランクアップ。そしてエキサイティングなロケが展開された長岡の地は元の表情を取り戻すだろう。少し寂しい気もするが。ロケ開始からいきなり灼熱との闘いだった。スタッフ・キャストはグロッキー気味。されど黙々とロケに取り組む姿は素晴らしきプロ集団だ。特に大林監督はロケがエネルギー源だってさ。驚異的よ。

■8月10日 中越高校さんの全面協力

 10日の中越高校ロケもすげー熱っちぇーこと。早朝の登校シーンから始まり職員室で花(猪俣南さん)が片山先生(高嶋政宏さん)に一冊の台本「まだ戦争に間に合う」を渡すシーンなど。中越高校(学校・先生方・生徒達)の全面協力で夜遅くまでお付合い頂いた。

中越高校1 中越高校2
   
■8月11日 柿川歩き

 11日は柿川水辺を移動しながら玲子(松雪泰子さん)と和歌子(原田夏樹さん)の歩きのシーン。柿川歩きも良いね~(熱っちぇーけど)。鴨も涼みながら泳いでいたよ。

柿川
■8月12日 栃尾上来伝、玲子の家

 12日は栃尾上来伝のログハウス(羨ましい熟年ご夫妻のお住まい)でロケ。
 天草玲子の家、外は雨、海が見える窓、牛深ハイヤ節が聞こえる。皆さまにはこんなシーンで御目にかかるれるかな。

上来伝
■8月14日 川袋のジャガイモ畑

 14日は川袋のジャガイモ畑でロケ。模擬原子爆弾投下で犠牲となられた一家のシーン。我ら長岡衆が植え・育てたジャガイモ達の出番だ。イモは少ないが草も味方して立派な畑に映りますように。後でカレーにしてやるよー。

川袋のジャガイモ畑
■8月15~19日 平和の森公園、左近のセット

 15日から22日までは平和の森公園柿川の舞台セットと左近の倉庫内セットでの撮影。柿川上のセットは関係者の格段のご配慮で実現できた。15日~19日までは花と高校生演劇部員達と一輪車チーム(20人)との演劇シーン。演劇部員を演ずるは明日を担う若きキャスト達。草刈正男さんの娘さん、大橋巨泉さんのお孫さん、東宝シンデレラなど多彩な顔ぶれです。一輪車チームは青森の豊田一輪車クラブ。ここから我が長岡エキストラ衆の大量出演が始まった。

花火だ! 平和の森公園
   
■8月20日 平和の森公園、エキストラ250人、そして雨

 20日は平和の森公園でエキストラ250人総出のカーニバルのシーン。舞台上では演劇部員と一輪車チームが演じ、芝生に座るエキストラは観客役。19時ころからアレ、雨がー。本降りでロケ中断。皆ズブ濡れだ。「これまでか、殿ご決断を」と願いつつ降り止む事を信じてひたすら待つ。22時過ぎにようやく撮影開始。衣服も芝生もズブ濡れで雨も降り止まない最悪の状況ながら長岡衆は頑張る。そして頑張る。監督が皆に呼び掛け、長岡衆が応えた。雨の中、キャスト・スタッフ・エキストラが一体となってフィナーレだ!時計は23時過ぎ。涙が出たよ。歴史に残るロケとなった。ロケはようやく中間地点。続く。

監督 ありがとう
   

(昼行灯)