この空の花 - 「長岡映画」製作委員会 この空の花

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映画化の道程(9) 2011年7月号掲載

「平和の語りべ」で大林監督が語る

■長岡青年会議所主催「平和の語りべ」にご出席

 5月22日(日)正午前に大林監督夫妻は長岡青年会議所主催「平和の語りべ」ご出席のために長岡にお帰り。出迎えのスタッフに「ただいま」と満面の大林スマイル。今日も元気はつらつです。駅構内で竹内美術監督と合流しイベント会場に向かう。暫し楽屋で講師陣と親しくご歓談。

平和の語りべ

 13時30分、三部構成の講演会スタート。監督は出番まで最後部席で感慨深い様子でご拝聴。第一部は金子登美氏「自らの戦争体験を語る」、第二部は柳家さん八師匠「東京空襲を落語で語る」と進み、第三部のパネルディスカッションで監督、金子氏、柳家師匠のお三方が平和について語る。金子氏は「空襲で亡くなられ人達は歴史から消えてしまう。語り継いでもらうことでその人達がこの世にいたことの意味が残こる」。柳家師匠は「落語で戦争を扱った話は皆無だが、尊い命の犠牲の元に今の平和があることを伝えたかった」。監督は「日本は戦争を忘れた平和だからおぼつかない平和です。戦争を語り、皆が心で記憶する、それを未来の子供達に伝えることで、未来の子供達が平和を作っていくことに繋がる」と、それぞれの思いが語られた。16時前、盛況のうちに閉会。

■某公園にて、舞台セットの慎重且つ入念な打合せ

某公園で打合せ
ここは映画の主軸を成す「舞台」
 監督は直ちに、舞台セットの打合せで某公園に向かう。公園では一足先に竹内美術監督が現場入りして専門業者と打合せ中。美術監督の提案や説明に聞き入る監督。時折同行の業者にアドバイスを求め、さらに熟考。実はここでの撮影シーンは映画の主軸を成す。それ故、慎重且つ入念なのだ。一時間余りが過ぎた。小雨が降る中、身体も冷えてきた。

■「ここに来るといつも癒やされるね~」と、ご満悦。

川西の団子屋さん
お気に入りのお団子屋さん
 そこへ監督夫妻の嬉しいご提案、「あのお団子と温かいお茶が飲みたいね~」川西へ到着するや社長と専務の温かいおもてなし。和服の女性から供されたお抹茶をいただき、団子を頬張る。窓にひらけた新緑の里山風景はまさに桃源郷だ。「ここに来るといつも癒やされるね~」ご満悦の監督夫妻。 辺りが暮れ始めた頃、駅に向かい、ご一行様19時過ぎの新幹線で上京されました。忙しい一日、お疲れ様でした。

(昼行灯)